こんにちは。
小冊子集客入門塾の十河です。
先日、いつものように朝6時に出社。
そして、Eメールの確認をする。
そのEメールの中で、
株式会社ブロックスさんのメールマガジンの
『理念の力』というタイトルが目に留まりました。
そのメルマガの前半は▼
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いろいろなところで、
企業経営において理念やビジョンが
いかに大切であるかということが
言われるようになりました。
しかし、
家族経営の小さな商店には必要がない、
そんなきれいごとでは商売はできない、
という意見もありますし、
経営者が必要だと経営理念を掲げていても、
社内でそれが語られることはなく、
社員に理念が浸透していないという
会社もあるのかもしれません。
抽象的な経営理念なんか意味がない
という考え方はまだ多数派ではないでしょうか。
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という問題提起。
そして後半に続きます▼
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以前、こんなお話をお聞きしました。
一般的な絵が書いてあるジグソーパズルと
すべて真っ白なジグソーパズルを比喩した
『ビジョンの重要性』について伺ったことがあります。
パズルは、絵があるからこそ、
「完成させたい!」という意欲がわいてきます。
完成形を想像できるから効率も良いし、
やっていても楽しい。
逆に真っ白なジグソーパズルは、
効率も悪いし、そもそも面白くない。
働いていても、やる気や意欲がわかない時は、
やる意義や進む方向が見えていない時です。
逆に『なりたい姿や景色』が鮮明なほど
やる気がわいてきます。
人にとってビジョンは意欲の源泉です。
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私は、
「このパズルの説明はとてもわかりやすい。
とても良いことを教えていただいた」
と思い、ある古い本を探すために
本棚へと向かいました。
何を探しに行ったのか?
それは30年ほど前に
栄養補助食品通販の『やずや』の
創業者 八頭宣男さんからいただいた
手づくり製本の『経営指針書』です。
その頃の『やずや』は社員数は50名程度で、
男性は八頭社長と専務だけ。
それ以外は全て女性。
みんな、残業も苦にせず、
「良い会社をつくろう!」と
懸命に働いてくれたそうです。
そんな時代の八頭宣男さんからいただいた
手づくり指針書の1ページ目は、
『九州自然館』というネーミングの
4階建てのビルの絵(未来想像図)でした。
その絵は建物だけでなく、
出入りする人、営業車、トラック、
そして、大きな招き猫も描かれていて、
その未来想像図を見ていると、
笑顔になってしまうのです。
おそらく、
当時の『やずや』にとっては
『夢のまた夢のような絵』だったと思うのですが、
今は、その『夢のまた夢』をはるかに超える
大企業に成長されています。
創業者の八頭宣男さんは
白いパズルではなく、
ちゃんと絵を描いたパズルを
社員さんに見せてビジョン実現へと
邁進されたのだと思います。
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そんな日の午後、
ある経営者団体の78歳の大先輩から
こんな電話が入ってきました▼
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十河さん、俺も来年で78歳になるよ。
ところで、ちょっとした小冊子づくりを考えている。
40年前に夫婦で始めたお弁当屋が、
お陰様で400名を超えるスタッフの
飲食店グループ会社になった。
そして、3年前に新社長にバトンを渡した。
できるだけ口出しはしないようにしている。
でも、最後にどうしても全社員に
伝えておきたいことがある。
それは、人と人の大切なご縁や応援で
この会社を創業できたこと。
創業当時の社員さんが休暇もとらずに
頑張ってくれたこと。
本当なら、私が店頭に立って、
「いらっしゃいませ(^o^)」と、
お客様を出迎えなければならないのに、
社員が私に代わって笑顔で接客対応してくれたこと。
そのお陰で今の会社があること。
私たち創業者や当時の社員さんの熱い想いを
30ページほどの小冊子にまとめたい!
十河さん、取材に来てよ!
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私にとっては、
創業者/経営者の熱い想いやビジョン、理念を絵にする。
あるいは、ちゃんとした文章にすることで、
自分や社員、次世代の社員にしっかり伝えることの大切さを、
改めて学ぶことができた一日となりました。