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●ゴミ箱へ直行する『失敗DM』を分析してみた

こんにちは。

小冊子集客入門塾の十河です。

 

先日、経営者仲間のAさんが経営するしゃぶしゃぶ店が

リニューアルオープンしたので、

そのお祝いも兼ねて食べに行ってきました。

 

すると、偶然店内にいたAさんが、

「十河さん、乾杯しよう!」と私の隣の席に座って、

2人で美味しい肉料理を堪能しました 。

 

そんなAさんとの雑談の中で ▼

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コロナでずっと閉店していたので、

店員の教育が間に合っていません。

なので今回は広告ナシで、静かにオープンしました。

まずは、しっかり店員教育に取り組んで、

1カ月後に既存客へダイレクトメール(DM)を出します。

過去の経験から、期限付きクーポンのDMを送ると

多くのお客様が来店してくれます。

そしてその後も、また再来店してくれることが分かっています。

十河さん、DMはいいですよ(^o^)V

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と、これまでの「DM広告の成功体験」を

熱く語ってくれました。

 

コロナ前は、私の家にもそのDMが届いていたので、

DMの内容はよく知っています。

 

Aさんのお店のDMは

 

・ 価値(おいしい肉料理を)

 

・ 商品の価格(4~7千円/1人)

 

・ 利用機会 (飲食なので利用機会が多い)

 

・ 緊急性(期限付きのクーポン)

 

・ 記憶(覚えている。次の土曜日に行こう!)

 

という5つの好条件がそろっていて、

多くのお客様の行動を誘発させる

『成果を生むDM』になっています。

 

でも、世の中の多くのDMは、

お客様の行動を誘発できない

『不発弾型のDM』になっています。

 

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私の会社には、毎日さまざまなDMが届きます。

 

残念ながら、そのほとんどのDMは、

ゴミ箱へ直行する『不発弾型』です。

 

ですが、ほんの一部のDMは、

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このDMには有益な案内が載っている。

将来、必要になるときがあるかも?

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と、私の「保管用の棚」に入っていきます。

 

しかし、その「有益な案内が載っているDM」が

必要になるタイミングが、なかなかやって来ません。

そして、いつしか、その有益なDMのことを忘れてしまいます。

さらに、数年に一度の「保管用の棚」の大掃除で、

ゴミ箱行になってしまうのです。

 

一昨日、「保管用の棚」に眠っている有益なDMを

20点ほど取り出して冷静に分析してみました▼

 

・ 価値(有益な情報が載っている)

 

・ 商品の価格(ビジネス関連の広告なので高額なものが多い)

 

・ 利用機会 (必要になるのは1~3年に1回程度)

 

・ 緊急性(必要になるタイミングは半年~2年後)

 

・ 記憶(受け取って1週間もすると完全に忘れる)

 

これだと、DMの内容が優れていも、

「DMを見ました。詳しく説明してください!」という連絡は、

ほぼ入ってこないでしょう。

 

有益な案内が載っているDMなのに、

「タイミングが合わない」という理由だけでゴミ箱行きになってしまう。

本当に残念です 。

 

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私も過去に何度もDMを出してきました。

そのDMの目的は、有益な案内を送って、

「いきなり申し込ませる」というものでした。

しかし、そのDM広告の結果は、

満足のいくものではありませんでした。

 

今、ある業界へDMを送る広告プランを練っています。

 

そのDM広告では

「いきなり申し込ませる」ことはしません。

では、何を目的にするのかといえば、

まずは『メルマガやSNSでつながって接触回数を増やすこと』です。

 

接触回数が増えれば、

見込客は弊社のことを記憶にとどめておいてくれるし、

将来、見込客が弊社の商品を『必要になった時』にも

思い出してもらいやすくなります。

 

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今はIT全盛の時代です。

デジタルツールは低コストで本当に便利です。

ただ、それだけに競争はかなり激しいようです。

 

だとすれば、ITだけに頼るのではなく

DMやちらし、小冊子などのアナログツールと

デジタルツールを組み合わせたハイブリッド型の広告/営業戦略が

必要な時代になったのではと感じています。