こんにちは。
小冊子集客入門塾の十河です。
先日、印刷組合の『業態進化委員会』で
「十河さんの会社が取り組んでいる
集客/営業用の本づくりについて
30分ほど話してほしい。」
と依頼されたので、
20年ほど前に執筆した著書
『小さなNO.1を小冊子でつくれ!』を
久しぶりに読み直してみました。
この本の「はじめに」には
下記のようなことを語っていました。
・中小企業は大企業と戦ってはダメ。
絶対に負ける。
しかし、相変わらず大企業と
同じ戦略をとる中小企業が多い。
・中小企業は大きな分野のNO.1にはなれない。
でも小さな分野のNO.1なら
ちょっとした工夫、視点を変えるだけでなれる。
・お客様はとにかくNO.1が大好き。
無意識のうちにNO.1の会社やお店を選んでいる。
・大きな分野(市場)での50位ではなく、
小さな分野にギュッと絞り込んで、
その市場で1位になれ!
・「小さな会社だから・・・」と諦めない!
どんな会社でも小さなNO.1に育つ『強み』を
必ず持っている。
その『強み』を育てよう!
以上、ランチェスター戦略の先生の言葉を引用して、
中小企業の経営者にエールを送っていました。
そして私自身、
『小さなナンバーワンを小冊子でつくれ!』を
読んでくださった多くの中小企業経営者様から
本づくりのご相談/ご注文をいただきました。
20年が経過した今は『IT全盛時代』。
本だけではなく、
本とITツールを上手に組合わせて、
自分の専門性をアピールする時代になったと、
私も認識しています。
ところが昨日、
「敢えて本だけでやってみたい!」
という呉服店経営者Mさんから
「十河さん、本の書き方を教えて♪」
という相談電話が入ってきたのです。
Mさんのお話を20分ほどお聞きしてみると、
・私は着物文化を守るためにこの仕事をやっている。
・30年以上、全国の着物職人の工房を訪ね歩いている。
・お陰様の紹介、紹介、紹介でここまでやってきた。
・今後も本物をお届けしたい!本物の魅力を伝えていきたい!
さらに、東京でIT関係の会社を起ち上げた息子さんに
・お母さんは大きな市場に出てはダメ。小さな市場で戦って!
・お母さんはITに頼らないほうがいいよ。
そのほうがお母さんの理想に近づいていけると思う
・本物を理解してくれるお客様と付き合いたいなら
これまでどおりのアナログでがんばって!
・大きな網で大量の魚を捕るのではなく、
本物の高級魚を1本づりで捕るほうがお母さんに似合っている
と言われたそうです。
それを聞いて私は
Mさんの息子さんが私たち中小企業経営者に
「みなさん、【IT頼り】にすっかり慣れてしまって、
何か大切なものを見失っていませんか?」
と注意喚起を送っているような気がしました。
IT全盛時代だからこそアナログの感覚と行動を
大切にしていきたいです。